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第6期の会長に就任しました京都大学理学研究科の松本です。

2006年に設立された本学会も早いもので10年を迎えました。学会組織としては最初の10年間は設立時のさまざまな仕組みを整える幼年期といえます。ようやくその仕組みがほぼ完成し、これからはより発展させるための青年期に入ったと認識しております。

本学会の最大のイベントは分子科学討論会です。本討論会は、前身の分子構造総合討論会の頃から数えますと50数年と、半世紀以上におよび我が国の分子科学の発展を促すプラットフォームとして役割を果してきました。そこでは、分子科学分野における最新の成果発表と活発な討論が成されており、分子科学を推進するための重要な場となっています。また、討論会にはたくさんの学生の皆さんが成果を発表しており、この討論会での発表・討論を通してサイエンスの考え方が鍛えられるという重要な教育の場にもなっています。本討論会で鍛えられた若い学生の方々の中から将来の分子科学を担っていく方が出てこられることは間違いありません。

この討論会の他にも本学会は、若手研究者の支援、分子科学の魅力を伝える電子ジャーナルの刊行、優秀な業績を挙げられた研究者の顕彰などを行っております。また、国際的な活動としまして、日本化学会の物理化学ディビジョンと理論化学・情報化学・計算化学ディビジョンとの共同事業として、アジア国際シンポジウムを開催しております。

科学にはもとより国の垣根はありません。したがって、分子科学分野の更なる活性化のためには、私は分子科学会の活動をより国際化していくことが重要と考えております。そのためには討論会にも国際化に適合していくための環境作りが必要ですので、一歩ずつ段階的に改革をしていきたいと思います。

今後とも分子科学会の活動へのご理解とご支援いただくようお願い申しあげます。

2016年9月1日

分子科学会第6期会長 松本 吉泰